鉄骨建築に関するお役立ちコラム

鉄骨造のマンションやアパートは防音性能が低い?その疑問にプロが答えます!

こんにちは^^


岡山で鉄骨製造から倉庫・事務所・工場の建築を行なっている有限会社岡本製作所の岡本です!!!

鉄骨造とは、マンションやアパートの建築によく使われる構造で、鉄でできた骨組みを使用しています。


日本で広く採用されている建築方法の一つですが、一部では「壁が薄く、音が漏れやすい」というイメージを持たれがちです^^;

賃貸物件などは、生活音や騒音は近隣トラブルの原因となり得るため、注意が必要です。


この記事では、鉄骨造の防音性能や、その他のメリットとデメリットについて、初心者でも理解しやすいように説明します。基本的な知識を身に着けることで、どの構造でマンションやアパートの建築を行うかの判断材料にしてください!

目次

鉄骨造ってなに?


木造より鉄骨造の方が防音性が高い


さらに防音性を高める方法


さらに防音性を高めた際のデメリット


岡山で防音性やコストについて詳しい人を知らない方!



鉄骨造ってなに?

鉄骨造は、建物の柱や梁などの主要な部分に鉄製のフレーム(鋼の骨組み)を用いた建築方法です。この鉄骨という素材は、非常に強度が高く、建物を地震などの自然災害から守る耐震性を向上させる効果があります。ここでは、「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」という、二つの主要なタイプの鉄骨造に焦点を当ててご紹介します。


  • 《軽量鉄骨造》
  • 「軽量鉄骨造」とは、6mm未満の薄い鋼材を使った建築方法です。木造建築で使われる木材は現場で調整しやすいのに対し、軽量鉄骨造では鋼材のサイズが工場で予め決められており、これらの部材は大量に生産された後、建設現場で組み立てられる「プレハブ工法」でよく用いられます。

  • 軽量鉄骨の特徴として、鋼材が薄いため、建物をより耐震性に優れさせるためには、より複雑な構造が必要になります。具体的には、柱(縦方向)と梁(横方向)を使って四角形を作り、さらに中央に筋交い(斜め方向のサポート)を入れることで、二つの三角形を形成し、この「ブレース構造(トラス構造)」によって建物の耐震性を高めます。
  • 《重量鉄骨造》
  • 「重量鉄骨造」とは、6mm以上の厚さを持つ鋼材を使用する建築方法です。この手法では、軽量鉄骨造と同様に、鋼材は工場で製造され、建設現場では主に溶接を含む組み立て作業が行われます。重量鉄骨の特徴は、その厚くて丈夫な鋼材により、構造の剛性が非常に高くなる点にあります。これにより、鉄骨の数を減らすことができ、筋交い(斜めの補強部材)を使用しない「ラーメン構造」で建物を構築することが可能になります。

  • ラーメン構造では、縦横の柱と梁だけで構成されているため、軽量鉄骨造や木造の建物に比べて、よりすっきりとしたシンプルな外観を実現できるのが大きな特徴です。

どちらの鉄骨造も、それぞれにメリットがあり、使用される場面によって選ばれます。鉄骨造による建築は、耐久性と安全性を高めるための選択肢として、幅広い用途で採用されています。

木造より鉄骨造の方が防音性が高い

賃貸物件や自宅を選ぶ際、多くの人が重視するポイントに「耐震性」「防音性」があります。


建築素材が「鉄骨」である場合、その名前からも「木造」に比べて耐震性が高いと想定しやすいですが、防音性に関してはまた別の話です。ここでは、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の両方における防音性能について詳しく解説します。

  • 軽量鉄骨造の防音性
  • 軽量鉄骨造は、比較的薄い鋼材を使用しているため、防音性は素材そのものから得られるよりも、防音対策として追加される断熱材や内装材に大きく依存します。軽量鉄骨造の建物では、壁や床に特別な防音材料を施すことで、生活音や外部の騒音を減らすことが可能です。
  • 重量鉄骨造の防音性
  • 一方で、重量鉄骨造は使用される鋼材が厚く、その自体の質量が大きいため、自然と防音性が高くなりがちです。重量鉄骨造の建物は、構造自体が音を伝えにくいため、軽量鉄骨造に比べて基本的には優れた防音性を持っています。しかし、最終的な防音性能は、追加される断熱材や壁の構造によってさらに向上させることができます^^

耐震性と同様に、防音性も住まい選びにおいて重要な要素です。鉄骨造の建物を選ぶ際は、これらの特性を理解し、どの様な特徴があるアパートやマンションを建てたいのかをしっかりと考え、選択をすることが大切です。

も、それぞれにメリットがあり、使用される場面によって選ばれます。鉄骨造による建築は、耐久性と安全性を高めるための選択肢として、幅広い用途で採用されています。

さらに防音性を高める方法

鉄骨造の建物において、防音性をさらに高めたいと考えるオーナー様へ、効果的な対策をいくつかご提案します。これらの方法は、鉄骨造の特性を活かしつつ、居住空間の快適性を向上させるためのものです。

1:二重壁構造の採用
音漏れや外部からの騒音を大幅に軽減するために、内壁と外壁の間に空間を設けた二重壁構造を採用します。この空間に吸音材を充填することで、より高い防音効果が得られます。

2:特殊な吸音材・遮音材の使用
壁や床、天井に特殊な吸音材や遮音材を使用し、音の伝わりを効果的に減少させます。市場には様々な高性能な防音材料がありますので、用途に応じたものを選択してください。

3:フローティング構造の採用
床を直接構造体に固定せず、防音性の高い材料で浮かせるフローティング構造を採用します。これにより、床を通じた音の伝播を大きく減少させることが可能です。

4:断熱材の兼用
優れた断熱材は、防音にも効果があります。壁や床、天井の内部に断熱材を充填することで、熱の伝達を防ぐと同時に、音の伝わりも減少させます。

5:窓の防音対策
窓は音が侵入しやすい弱点です。二重窓や特殊な防音ガラスを使用することで、外部からの騒音を大幅に軽減できます。

6:ドアの隙間対策
ドアとその枠の隙間からも音は漏れます。遮音性の高いドアを選び、隙間を最小限に抑えるための気密性の高い設計を心がけてください。

6:建物全体の気密性向上
建物の気密性を高めることで、隙間からの音漏れを防ぎます。建築時には、隙間ができないよう細心の注意を払い、必要に応じて気密性を高める材料を使用してください。

これらの対策を講じることで、鉄骨造の建物でも高い防音性を確保することが可能です。建築計画の初期段階から防音設計を考慮に入れることが、後に大きな差となって現れます。快適な居住空間の提供に向けて、これらの対策を積極的に取り入れていただければと思います。

さらに防音性を高めた際のデメリット

防音性を高めるために上記の対策を実施する際、オーナー様が考慮すべきデメリットもいくつかあります。これらは主にコストや計画過程に関連するものですが、全体の価値とバランスを考えることが重要です。

1:初期投資の増加
高性能な防音材料や特殊な建築技術を使用することは、初期投資コストの増加につながります。特に二重壁構造やフローティング構造の採用は、標準的な建築方法に比べて高額になることが一般的です。

2:建築工程の複雑化
防音性能を高めるための特殊な構造や材料を取り入れることで、建築工程が複雑化し、工期が延長する可能性があります。これは計画の段階で細かい調整が必要になるため、プロジェクトの管理がより緻密になります。

3:空間利用の制限
二重壁構造やその他の防音対策は、使用する空間の一部を占めることになります。特に都市部では貴重な空間を効率的に使うことが求められるため、防音対策による空間の減少はデメリットとなる場合があります。

4:メンテナンスの難易度増
高度な防音構造は、メンテナンスや将来のリノベーション時に特別な対応が必要となる場合があります。これは、専門的な知識や技術を持った業者に依頼する必要があるため、コストや手間が増えることを意味します。

5:期待される効果のバリエーション
防音対策を施しても、実際の効果は建物の位置、周囲の環境、使用する材料の質によって大きく変わることがあります。期待した通りの結果が得られない場合もあり、その点を理解しておく必要があります。

これらのデメリットにもかかわらず、快適な居住環境を提供するためには、適切な防音対策が重要です。デメリットを十分に検討し、長期的な視点で建物の価値を高めるための投資と考えることが、オーナー様にとって最善のアプローチになります。



いかがだったでしょうか?


今回はアパートの入居率やマンションの購入に大きく関わる「防音性」についてお話を行いました〜^^



対策をしっかり行うことで住みやすくなりますが、コストが増えるのも事実です。


良いバランスの防音性を実現することがより良い投資を実現します!

岡山で防音性やコストについて詳しい人を知らない方!


岡本製作所へご相談ください^〜^!

岡本製作所は創業60年、鉄骨加工の深い知識と鉄骨建設までをワンストップでおこなえる自社施工鉄骨建設会社です💡


また自社に一級建築士と二級建築士がいる珍しい鐵工所です^^


設計プランからデザイン、防音性はもちろんコストについてもしっかりとご提案が可能です^0^



また、社内では鉄工部と建築部がひとつの組織となり、一級建築士や一級鉄骨製作管理技術者といった有識者が共同でお客様の理想とする倉庫建設のお手伝いをしております。


これまで岡山県内の大型倉庫や大型建造物など様々な鉄骨建設をお任せいただきました💡😆


豊富な経験から培った技術と品質で「お客様の目的を叶える倉庫」を提案します。


まずは相談だけでも、という方でも構いません。


お気軽にお問合せくださいね〜😆✨

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