お知らせ

【進捗レポート⑤:外壁塗装編】狭小地×特殊建築のテナントビル工事

先日お伝えした、木造住宅専門の工務店様からご依頼をいただいた岡山市平和町での狭小地鉄骨ビル建築プロジェクト
今回は、⑤外壁塗装のご報告をします!

いよいよ外壁塗装の工程に入り、建物全体の表情が整い始めました。

平和町のビルで内部が出来上がっている様子
ビル内部の様子。いよいよ仕上げ段階に入りました。


ガラスも入り、ほぼ完成に近い仕上げ段階です。外観が引き締まり、完成も間近!
岡本製作所は鉄骨建築を得意としていますが、狭小地での塗装施工を安全かつ・丁寧に、収益物件としての価値を最大限発揮できるよう、作業を進めました!

ご要望の「色味」と「柚肌仕上げの質感」を実現!

工務店さんとお客様が話し合って決められた外壁を実現していきます。

外壁(塗装前)
【Before】塗装前の状態。ざらざらした質感
塗装1回目の状態
【After】中塗り後、1回目の塗装をした状態

今回の質感は「柚肌仕上げ」をご依頼いただきました。

あまり聞きなれない言葉だと思いますので、特徴を簡単に説明します!

■柚肌仕上げの特徴

                 1. 傷や汚れが目立ちにくい

鏡面仕上げだと小傷やホコリの付着がすぐに目立ちますが、柚肌だと凹凸が光を乱反射させて目立ちにくくなります。

                 2. 光沢の調整(落ち着いた質感)

ピカピカの光沢ではなく、ほどよくマットで落ち着いた雰囲気を出せます。高級感や重厚感を演出したいときに有効です。

                 3. 塗装の欠点をカバー

下地処理が完全でなくても凹凸がカモフラージュしてくれるため、均一に見せやすい効果があります。

                 4. グリップ性や触感の改善

手で触れる部分では、滑り止め効果や指紋が目立たない効果があります。

                 5. 塗膜強度や耐久性の向上

 凹凸を持たせることで塗膜が厚く付きやすく、割れや剥がれにくくなる場合があります。

外壁塗装を「計画通り」に仕上げる工夫

今回の塗装は手作業で3人の職人が1週間かけてローラーを使った手塗で丁寧に仕上げています。

スプレーを使う方法もありますが、今回は狭小地での施工ということで、隣のビルとはかなり近接した状況。塗料がお隣に飛散してしまうリスクがあります。計画通りに塗装を進めるためにも、今回は手塗を選択しました。

右側の隣のビルとの距離はほんのわずか。隙間を縫って、職人が丁寧に手塗していきます。
計画通りを叶えるポイント

塗料が飛散してお隣のビルを汚してしまわないように、手塗を選択。より効率良く作業ができる職人の人数でスムーズに対応!

塗装の仕上げを「思い通り」にする工夫

■塗装工程

塗装工程は全4回となります。

  1. 1.下地処理(シーラー塗布):吸い込みを防ぎ、塗料をしっかり密着させる基礎づくり。
  2. 2.中塗り(柚肌仕上げ):専用ローラーを使い、表面に凹凸を持たせて重厚感を演出。
  3. 3.上塗り1回目:メーカー推奨どおり、最終の色を2回塗布する工程の1回目。
  4. 4.上塗り2回目:最終的な色味を定着させ、均一で美しい仕上がりに。

さらに、細部は刷毛を使って職人が丁寧に仕上げています。

ローラーで外壁を塗装している様子
職人が手分けし、ローラーで手塗していきます。サッシまわりや細かいところ、角などの細かいところは刷毛でしっかり塗っていきます。

お客様や工務店様の「理想通りの仕上がり」を叶えるために、現場管理を徹底しました。
狭小地での施工は同時作業が難しいため、外壁塗装中は他の業者を入れず塗装作業だけに集中できる環境を確保。

余計なホコリや接触、塗り跡の乱れを防ぐことで、完成直後だけでなく5年・10年先まで美しい外観を維持できるようにしています。これが「思い通りの仕上がり」を支える大きな理由です。

思い通りを叶えるポイント

接触などによる不具合を防ぐために、作業者を計画的に限定!収益物件として長く美しい外観を維持できるよう丁寧な仕上げにこだわります。

予算内で順調に進行

工事は予算の範囲内で進んでいます。
「予算通り」を実現できるのは、設計段階から仕上がりの色味や工程を細かく決め、それを現場で忠実に再現しているからです。途中で無駄な手戻りが発生しないため、コスト超過を防ぎながら高品質な塗装を行えています。

予算通りを叶えるポイント

塗装工程を作業前にしっかりと設計!無駄な手戻りをなくし、予算内での作業を実現!

屋上防水にも「収益物件を守る工夫」をプラス

外壁塗装とあわせて、屋上の防水工事も進めています。
一般的な施工では、防水シートを屋上の上部までで終えるケースが多く見られます。ですが今回の収益ビルでは、岡本製作所からの提案により、シートを天端(てんば)までしっかりと巻き上げる仕様に変更しました。

使用したのは塩ビシート防水。耐久性と防水性能に優れ、メンテナンスのしやすさも兼ね備えた工法です。

なぜ天端まで巻き上げるのか?

外壁と鉄骨の間に水が入り込むと、鉄骨内部に錆や腐食が広がりやすくなります。特に収益物件の場合、見えないところで進行する劣化は長期的な資産価値を大きく損なうリスクにつながります。

屋上から見た、外壁と鉄骨の接合部。このような隙間をしっかりと防水するのが重要です。

そこで岡本製作所では、「どうすれば収益物件としての価値を維持できるか」という視点から、より確実な防水施工=天端までの巻き上げの下に防水シートの追加を採用しました。天端の手前で防水処理を終えるのが一般的ですが、今回は防水シートを天端まで広めにとることに加え、防水シートを2重構造にするご提案をさせて頂き、強固な防水処理をさせて頂いております。

通常防水の下にプラスで防水シートを張り込み、二段構えの防水加工をしています。収益ビルの価値を維持するのに重要な防水作業となります。
左の写真のシートの上から、さらに防水シートを張ります。仕上げも天端までかけるような形で通常より広めに取って張り込むことで、しっかりと防水処理を行いました!

投資家にとってのメリット

この一手間によって、雨水の侵入リスクを減らし、鉄骨構造を長期的に守ることが可能になります。
表面的な見栄えを整えるだけでなく、建物の内部構造を守ることが、将来の修繕費用を抑え、安定した収益を維持する最大のポイントとなります。

岡本製作所は単に工事をこなすのではなく、こうした「資産価値を守るためのノウハウ」を積極的に現場へ取り入れています。

思い通りを叶えるポイント

屋上防水では、防水シートの二重構造に加え、一般的な施工より一歩進めて天端までシートを巻き上げて施工。
お客様の「長く安心できる建物にしたい」という理想に応え、資産価値を守る仕上げを実現しました。

まとめ

今回の外壁塗装は、下地から仕上げまで4工程を丁寧に積み重ね、細部は職人が手作業で塗り込むことで、都市部の難しい立地の中でも計画通りに塗装完了しました。屋上防水ではより強固な対策提案も行い、お客様の資産価値を守る施工を行いました。

狭小地という条件の中でも、「理想通りの外観」「予算通りのコスト管理」「計画通りの進行」そのすべてを支えるのが、岡本製作所の徹底した施工姿勢です。
収益物件として長く選ばれる建物を目指し、次の工程へと進んでいきます。

鉄骨建築を得意とする岡本製作所ですが、木造工務店さんとタッグを組むことで、より安心・安全な建物を形にすることができます。これからも「この現場なら岡本製作所に任せたい」と思っていただけるような仕事を続けていきます。

「これから鉄骨造の案件にも挑戦していきたい」
「でも鉄骨は初めてで、正直ちょっと不安…」

そんな工務店さんにとって、岡本製作所は頼れる鉄骨パートナーでありたいと考えています。

  • ・狭小地や繁華街など難条件にも対応
  • 木造工務店さんとの役割分担・連携もスムーズ
  • 構造・美観・柔軟対応すべてに自信あり

「鉄骨の現場も任せてみようかな」
そう思っていただけるきっかけとなるよう、これからも“見える進捗”を発信してまいります。

最後に…


岡山県で倉庫や工場、事務所などの鉄骨建設を検討されている方で「身近にそんな業者がいない😰」とお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ岡本制作所へご連絡ください。


岡本製作所は創業60年で、一級建築士事務所でもあります。鉄骨加工の深い知識と鉄骨建設、特殊建築までをワンストップでおこなえる自社施工鉄骨建設会社です💡



社内では鉄工部と建築部がひとつの組織となり、一級建築士や一級鉄骨製作管理技術者といった有識者が共同でお客様の理想とする倉庫建設のお手伝いをしております。


これまで岡山県内の大型倉庫や大型建造物など様々な鉄骨建設をお任せいただきました!

先ほどご紹介した狭小地や特殊建築物の施工など、

豊富な経験から培った技術と品質で「お客様の目的を叶える倉庫」を提案します。


まずは相談だけでも、という方でも構いません。


お気軽にお問合せください!



岡本製作所の施工実績はこちら
思い通り・計画通り・予算通り、そんな鉄骨建築をご希望なら、岡本製作所までお問い合わせください。

有限会社 岡本製作所

〒703-8282 岡山県岡山市中区平井6丁目8-31

TEL:086-272-1924