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【進捗レポート③:コンクリート打設編】狭小地×特殊建築のテナントビル工事

先日お伝えした、木造住宅専門の工務店様からご依頼をいただいた岡山市平和町での狭小地鉄骨ビル建築プロジェクト
今回は、③コンクリートの流し込み(打設)のご報告をします!

岡本製作所は鉄骨建築を得意としていますが、狭小地での施工も経験豊富。限られたスペースの中でも安全・丁寧に作業を進める工夫を重ねています。

ポンプ車の先が建物内に入っている様子
建物の中にポンプ車の先が入ってきました。くみ上げた鉄筋がズレないように細心の注意を払います。

狭小地だからこその工夫

今回の現場はスペースが限られているため、小型のコンクリートポンプ車を使用しました。敷地裏をお借りして慎重に配置し、今回必要なコンクリート量を無理なく打設できるよう、品質や工程に問題のない範囲で小型のコンクリートポンプ車を選択しました。限られた敷地の中でも予定通りの工事が行える体制を取っています。

奥に見えるのが、今回のコンクリートポンプ車。その後ろにコンクリートミキサー車が付きます。

奥から流し込み、鋼管を短くしながら手前まで流し込んでいきます。

配筋の間隔をチェック中。高い品質を保つためには細かいチェックが必須です。
生コンクリートを流し込む様子
生コンクリートを流し込む様子。

足場板や木の板を丁寧に敷き込み、重機の振動で鉄筋がずれないよう細心の注意を払っています。

また、写真では普通に立っているように見えますが、この鉄筋の上に立って作業するのはなかなか安定せず、この足元でしっかりと作業を進めるには経験値が必要です。こんな立ち姿にも職人さんたちの経験値の高さが滲みますね!

近隣のビルにご迷惑のかからないように、飛散防止の白いカバーでしっかりと対策をしてから作業を開始します。

品質を守るための鉄筋・配筋

■配筋を最終チェック

設計図に基づき、鉄筋は200ミリ間隔で上下2段のダブル配筋。位置がずれないよう印をつけながら組み上げました。左端の基礎から床の鉄筋と接続し、基礎・梁・スラブが一体化するよう、強度を高める工夫もしています。

また、配筋のピッチ(間隔)は最終チェックを徹底。少しの狂いが品質に直結するため、確認作業は何度も繰り返しました。

季節に合わせたコンクリートの選定

コンクリートは季節や気温によって強度の出方が変わります。今回は真夏に合わせた強度補正(S値補正)を行い、4週間後に設計通りの強度が得られるよう調整。岡山県のコンクリートカレンダーを参照し、日付と気温に応じてベストな配合を選びました。

実際の打設前には建築基準法に基づき「受け入れ検査」を実施。生コン業者さん立ち会いのもと、スランプ値や空気量・コンクリート温度、塩化物量を確認してから作業に入りました。

しっかりと調査し、記録に残します。
コンクリートのテストピース

いよいよコンクリートの流し込みスタート!

決められた場所から、計画的にコンクリートを流し込んでいきます。
専用の機械で高さを測定

打設中は、コンクリートを隅々まで行き渡らせるため高周波バイブレーターで締め固め。後の品質に影響するため、適切な加減で行っています。
コンクリート打設では、水面(高さ)を正確に合わせることが重要です。そのため、機械で高さを確認しながら、こまめに測定を行っています。レベルで確認した位置に印と「OK」マークをつけ、最後は表面をまっ平らに仕上げています。

鉄筋の隙間に着実にコンクリートを行き渡らせていきます。
それぞれ役割を持った職人さんが、着実に作業を進めていきます。
高さが決まれば、表面をならしていきます。

床部分の打設と同時に、階段のモルタル作業も進めていきます。

無駄なく作業が進められていきます。
階段にモルタルを塗る

“想定外”にも即座に対応できるよう、様々な職人さんが現場を見守り

現場には10名以上のスタッフを配置し、どの作業も確実に進められる体制を整えています。例えば、コンクリート打設中に予期せぬトラブルが発生し、専門の職人さんが不在だと、応援を呼ぶまで工事が止まってしまい、全体の工程が遅れてしまいます。

そうした事態を防ぐために、型枠大工さんや設備業者さんなど各分野の職人さんにお願いをして現場で待機してもらい、いつでも対応できるようにしています。コンクリートの圧力で型枠が歪んだ場合や、配管に不具合が生じた場合でも、すぐに修正できる体制を整えることで、安心・確実な工事を実現しています。

仕上げまで丁寧に

最終仕上げ。凹凸をどんどんきれいにしていきます。
専用の機械でピカピカに!

全てコンクリートが流し込まれたら、仕上げは専門の職人さんが担当。床は機械と手作業を組み合わせて水平を保ち、細部はコテで丁寧に押さえました。

職人がコンクリートを手作業でならす様子
細かいところは職人の手で丁寧に整えます。
表面が整ってきました!

機械と人の手、それぞれの得意分野を生かしながら美しく仕上げていきます。

完成!

ピカピカに整えられた、コンクリートの表面を見て下さい✨見た目だけでなく、品質・強度もばっちりです!

ピカピカに整えられたコンクリートの床

数日間しっかり養生した後、次の工程へ進みます。

今後も“木造工務店さん”との相性も抜群な鉄骨パートナーとして

今回の狭小地ビル建築でも、「狭小地ならではの工夫」「品質を守るための丁寧な確認」「不測の事態への備え」を徹底しました。

鉄骨建築を得意とする岡本製作所ですが、木造工務店さんとタッグを組むことで、より安心・安全な建物を形にすることができます。これからも「この現場なら岡本製作所に任せたい」と思っていただけるような仕事を続けていきます。

「これから鉄骨造の案件にも挑戦していきたい」
「でも鉄骨は初めてで、正直ちょっと不安…」

そんな工務店さんにとって、岡本製作所は頼れる鉄骨パートナーでありたいと考えています。

  • ・狭小地や繁華街など難条件にも対応
  • 木造工務店さんとの役割分担・連携もスムーズ
  • 構造・美観・柔軟対応すべてに自信あり

「鉄骨の現場も任せてみようかな」
そう思っていただけるきっかけとなるよう、これからも“見える進捗”を発信してまいります。

最後に…


岡山県で倉庫や工場、事務所などの鉄骨建設を検討されている方で「身近にそんな業者がいない😰」とお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ岡本制作所へご連絡ください。


岡本製作所は創業60年で、一級建築士事務所でもあります。鉄骨加工の深い知識と鉄骨建設、特殊建築までをワンストップでおこなえる自社施工鉄骨建設会社です💡



社内では鉄工部と建築部がひとつの組織となり、一級建築士や一級鉄骨製作管理技術者といった有識者が共同でお客様の理想とする倉庫建設のお手伝いをしております。


これまで岡山県内の大型倉庫や大型建造物など様々な鉄骨建設をお任せいただきました!

先ほどご紹介した狭小地や特殊建築物の施工など、

豊富な経験から培った技術と品質で「お客様の目的を叶える倉庫」を提案します。


まずは相談だけでも、という方でも構いません。


お気軽にお問合せください!



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思い通り・計画通り・予算通り、そんな鉄骨建築をご希望なら、岡本製作所までお問い合わせください。

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