こんにちは。岡山で鉄骨建築を手がける岡本製作所です。
木造専門建築会社とのコラボで進んでいる、岡山市南区・空調設備会社様の事務所兼倉庫の新築工事。
前回は、限られた敷地の中で資材の置き場所まで考えながら進めた鉄筋工事をご紹介しました。
今回は、いよいよ建物の骨格となる鉄骨の建て方です。
大きな鉄骨をクレーンで吊り上げ、柱や梁を一本ずつ組み上げていく鉄骨工事。
今回の現場は住宅地の中。敷地に余裕がないだけでなく、周囲には電線もあり、注意すべきことが沢山ありました。
さらに、基礎から立ち上がった鉄筋を傷めないこと、鉄骨を建てる順番を考えて資材を配置すること、レッカーを据えるスペースを確保することなど、建て方当日だけでは解決できないことがいくつもありました。
鉄骨工事は、鉄骨を組む技術だけで進むものではありません。
建て方当日から逆算して、搬入・資材配置・揚重・安全対策まで事前に組み立てておくことが重要です。
鉄骨を建てる前に、安全を願ってお清め
鉄骨の建て方に入る前には、お清めと安全祈願を行いました。
建物の骨格が一気に立ち上がる建て方は、工事の中でも大きな節目となる工程です。
岡本製作所が携わる鉄骨建築でも、建て方に合わせて上棟の節目を迎え、安全に工事を進められるよう祈願しました。
安全は、当日の作業だけでつくるものではありません。
ここから始まる建て方に向けて、準備してきた段取りを一つずつ確認しながら作業に入ります。

建て方の前日から、自社ユニックで鉄骨を事前搬入
今回の現場では、建て方当日に鉄骨をすべて運び込むのではなく、前日から資材の搬入を始めました。
使用したのは、岡本製作所が自社で保有するユニック車です。
建て方当日は、敷地内にレッカーを据えて鉄骨を吊り上げます。
ただでさえスペースが限られている中、レッカーと資材を運ぶトラックが同時に入り、そこから置き場所を考えていては、作業スペースがさらに狭くなってしまいます。
そこで、建て方当日の動きをあらかじめ考え、事前に搬入できる鉄骨資材を前もって現場へ入れておきました。
住宅地のため、搬入時には周囲の電線にも注意が必要です。
トラックをどこまで入れるのか。
鉄骨をどの向きで降ろすのか。
当日の作業を邪魔しない場所はどこなのか。
限られた敷地だからこそ、建て方が始まる前から現場をつくっておく必要があります。
自社でユニック車を保有していることも、こうした現場条件に合わせて搬入を調整するうえで生かされています。

鉄骨を「どこに置くか」も綿密に計画
事前搬入した鉄骨も、空いている場所へ置けばよいわけではありません。
基礎部分には、これまでの工程で施工した鉄筋があります。
重量のある鉄骨を何も考えずに置けば、鉄筋を曲げたり傷めたりする可能性があります。
そこで、鉄骨材料と一緒にバタ角と呼ばれる木材も現場へ搬入。
必要に応じて現場に合わせた長さに調整し、鉄骨の重量が施工済みの鉄筋へ直接かかり、曲がったり損傷したりしないよう、バタ角を敷いて資材を配置しました。

さらに考える必要があるのが、鉄骨を建てる順番です。
先に使う部材の上に、後で使う部材を置いてしまえば、そのたびに鉄骨を移動させなければなりません。
限られた敷地の中で余計な移動を増やせば、それだけ作業も複雑になります。
建て方の順番を見据えながら、必要な鉄骨を取り出しやすい向き・位置に配置しておく。
鉄骨工事では、資材置き場そのものも施工計画の一部となります。
電線に配慮しながら進める鉄骨建て方

建て方当日は、鉄骨鳶4人とクレーンオペレーター1人で作業を進めました。
レッカーで鉄骨を吊り上げ、柱や梁を順番に組み上げていきます。
一つの部材を取り付けたら、次に建てる鉄骨へ玉掛けを行い、再び吊り上げる。
この作業を繰り返しながら、建物の骨格をつくっていきます。
鉄骨を吊り上げる際にも、周囲の電線との位置関係には十分な注意が必要です。
大きな部材を扱う鉄骨工事では、少しの判断ミスが大きな事故につながる可能性があります。

だからこそ、「吊ってから考える」のではなく、どこを通し、どこへ納めるのかを共有したうえで作業を進めます。
現場の職人だけでなく、クレーンオペレーターとの連携も欠かせません。
今回は「鉄骨を建ててから足場」を選択

施工の順番についても、今回の現場条件に合わせて判断しました。
現場によっては、鉄骨の建て方に先行して足場を組む場合がありますが、今回は先に足場をすべて組む方法は採りませんでした。
鉄骨を建てる前に足場を組んだ場合、風の影響を受け、足場の安定性に影響するリスクも考えられたためです。
そこで今回は、まず鉄骨を建て、その後に足場を施工する工程を選択しました。
「いつもこの順番だから」と決めるのではなく、建物の規模や敷地条件、周囲の環境を見ながら、その現場に合った安全な施工方法を選ぶ。
こうした判断も、特殊建築物の現場で求められる施工管理の一つです。

鉄骨建て方は、当日までの段取りが重要
鉄骨が立ち上がる様子を見ると、建て方当日の作業が鉄骨工事の中心に見えるかもしれません。
しかし実際には、その前から工事は始まっています。
鉄骨をいつ運ぶのか。
どこからトラックを入れるのか。
電線を避けながら、どこへ資材を降ろすのか。
既に施工した鉄筋をどう守るのか。
どの順番で鉄骨を建てるのか。
レッカーをどこに据えるのか。
足場をいつ施工するのか。
今回の現場に合わせて一つひとつを事前に決めておくからこそ、建て方当日の職人たちが安全に作業できます。
工場・倉庫・事務所などの特殊建築物では、木造住宅とは扱う部材や重機、現場で求められる安全管理も変わります。
住宅を主力としてきた工務店様にとって、「鉄骨案件を受注してみたいが、現場をどう管理すればよいのか分からない」という不安もあるのではないでしょうか。
今回の事務所兼倉庫では、木造専門工務店様とのコラボレーションで、電気工事と空調工事を除く工事を岡本製作所が担当しています。
基礎から建て方、その後の工程まで現場全体を見ながら施工をつなげていく。
岡本製作所では、こうした鉄骨建築の経験を生かし、工場・倉庫・店舗・事務所などの特殊建築にも対応しています。
「住宅以外の案件にも挑戦したい」
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そんな工務店様・建設会社様からのご相談も承っています。
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岡本製作所は、特殊建築物で培ってきた現場対応力と段取り力を活かし、思い通り・計画通り・予算通りに進められるパートナーを目指しています。

岡本製作所は創業60年で、一級建築士事務所でもあります。鉄骨加工の深い知識と鉄骨建設、特殊建築までをワンストップでおこなえる自社施工鉄骨建設会社です💡


社内では鉄工部と建築部がひとつの組織となり、一級建築士や一級鉄骨製作管理技術者といった有識者が共同でお客様の理想とする鉄骨建設のお手伝いをしております。
これまで岡山県内の大型倉庫やビルなど様々な鉄骨建設(特殊建築物)をお任せいただきました!
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